【残り24日・実質7月30日が期限】LIFE新システム未移行の施設長へ――今週中に確認すべき3つのこととバックアップ取得の最終手順
LIFE新システム(国保中央会運用LIFE)への移行期限は7月31日と広く知られているが、当日はメンテナンスでシステムが停止する。厚労省は「7月30日までに移行作業を済ませるよう」と明示しており、実質的な期限は7月30日(水)だ。未移行・移行途中の施設長が今週中に押さえるべき手順をまとめる。

この記事でわかること
- なぜ期限が「7月31日」ではなく「7月30日」なのか
- 今週中に確認すべき3つのチェックポイント
- まだ移行できていない場合の最短手順
- 移行が間に合わない場合のバックアップ取得の方法
- 8月以降に何が起きるか
はじめに:「まだ大丈夫」が一番危ない
LIFE新システム(国保中央会運用LIFE)への移行期限について、多くの施設長が「7月31日まで」と認識している。
しかし正確には違う。
7月31日はメンテナンス日でシステムが停止する。厚生労働省は通知の中で「7月30日までに必ず移行作業を済ませるよう」と明示している。
つまり実質的な期限は7月30日(水)だ。
今日は7月6日。残り24日だが、週末・祝日・担当者の不在などを考慮すると、実働日数はさらに少ない。「来週からやろう」という判断が、加算を止める結果につながる。
8月以降、何が起きるのか
移行が完了しないまま7月30日を迎えた事業所には、以下のことが起きる。
| タイミング | 状況 |
|---|---|
| 7月31日 | システムメンテナンスで停止 |
| 8月1日〜 | 新システム本格稼働。旧システムへのデータ提出不可 |
| 9月1日 | 旧システム完全停止 |
| 加算への影響 | LIFEへのデータ提出ができず、LIFE関連加算の算定要件を満たせなくなる |
算定できなくなるLIFE関連加算は、科学的介護推進体制加算・栄養マネジメント強化加算・褥瘡マネジメント加算・排せつ支援加算・自立支援促進加算・ADL維持等加算・個別機能訓練加算(Ⅱ)など多岐にわたる。
これらを算定している施設にとって、移行未対応は直接的な収益損失につながる。
今週中に確認すべき3つのこと
確認①:移行は完了しているか
まず担当者に「国保中央会運用LIFEにログインできるか」を今日中に確認してほしい。ログインできれば移行は完了している。ログインできなければ移行が未完了か、電子証明書の問題が生じている可能性がある。
確認②:電子証明書は正常に機能しているか
国保中央会運用LIFEへのログインには電子証明書が必要だ。以下のいずれかに該当する事業所は電子証明書の取得が不要だ。
- 電子請求受付システムでレセプト請求をしている端末と、LIFEを使う端末が同じ
- ケアプランデータ連携システムを使っている端末と、LIFEを使う端末が同じ
どちらにも該当しない場合は、電子証明書の取得が必要になる。取得には数日かかることがあるため、今週中に確認・申請してほしい。
確認③:利用者情報の再登録は完了しているか
旧LIFEの利用者情報は新システムに引き継がれない。移行後、利用者情報を一から再登録する必要がある。登録件数が多い施設ほど時間がかかる。今週中に何件残っているかを確認し、完了までのスケジュールを立ててほしい。
移行が間に合わない場合:バックアップだけは必ず取得する
どうしても7月30日までに移行作業を完了できない事業所に対して、厚生労働省は以下を求めている。
バックアップを取得しておくことで、将来的なデータ参照が可能になる。取得しなければ、9月1日の旧システム停止後は過去データへのアクセスが完全にできなくなる。
バックアップ取得の手順
- 旧LIFE(厚労省運用)にログインする
- 「バックアップ」または「データ出力」メニューからファイルをダウンロードする
- ダウンロードしたファイルを施設のサーバーまたは外部ストレージに保存する
詳細な操作手順は「LIFE移行ガイド(令和8年度版)」で確認できる。国保中央会のLIFEポータルサイトに掲載されている。
8月以降の新システムで何が変わるか
移行後の新システムでは、以下の改善が行われる。
- 今年度の介護報酬改定に対応した様式情報の登録が可能になる
- 管理ユーザーだけでなく操作職員も利用者情報の編集(個人情報除く)が可能になる
- リハビリ・個別機能訓練・栄養・口腔の一体的計画書の出力機能が追加される
- フィードバックデータが10月ごろから提供される予定
旧システムより操作性が向上しており、現場の負担が軽減される部分もある。移行そのものは面倒だが、完了すれば業務効率が上がる改善点もあると認識してほしい。
今週の施設長アクションリスト
- 担当者に「国保中央会運用LIFEにログインできるか」を今日確認した
- ログインできない場合、電子証明書の取得状況を確認した
- 利用者情報の再登録がどこまで完了しているか確認した
- 完了まで何日かかるかをスケジュール化した
- バックアップファイルの取得を7月30日までに完了する予定を入れた
- 介護ソフトのベンダーサポートへの問い合わせが必要か判断した
編集長・深瀬久博からひとこと
LIFE移行は「いつかやる」案件として後回しにされやすい。
しかし今回は、後回しにした結果が加算停止という形で収益に直撃する。
現場が忙しいのはわかっている。しかし担当者への確認は5分でできる。
今日、「ログインできるか」の確認だけでいい。それだけで、自施設の現状がわかる。