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    DX・制度対応 2026.07.06 約10分で読了

    【残り24日・実質7月30日が期限】LIFE新システム未移行の施設長へ――今週中に確認すべき3つのこととバックアップ取得の最終手順

    LIFE新システム(国保中央会運用LIFE)への移行期限は7月31日と広く知られているが、当日はメンテナンスでシステムが停止する。厚労省は「7月30日までに移行作業を済ませるよう」と明示しており、実質的な期限は7月30日(水)だ。未移行・移行途中の施設長が今週中に押さえるべき手順をまとめる。

    LIFE新システム移行 実質期限7月30日
    深瀬久博
    執筆
    深瀬 久博 / 情熱介護 編集長
    介護福祉士・社会福祉士・認知症ケア専門士・産業ケアマネ(3級)
    編集長より「まだ大丈夫」が一番危ない。今日担当者に「国保中央会運用LIFEにログインできるか」と5分聞くだけで、自施設の現状がわかる。後回しにした結果が加算停止として収益に直撃するのが、今回のLIFE移行だ。

    この記事でわかること

    • なぜ期限が「7月31日」ではなく「7月30日」なのか
    • 今週中に確認すべき3つのチェックポイント
    • まだ移行できていない場合の最短手順
    • 移行が間に合わない場合のバックアップ取得の方法
    • 8月以降に何が起きるか

    はじめに:「まだ大丈夫」が一番危ない

    LIFE新システム(国保中央会運用LIFE)への移行期限について、多くの施設長が「7月31日まで」と認識している。

    しかし正確には違う。

    7月31日はメンテナンス日でシステムが停止する。厚生労働省は通知の中で「7月30日までに必ず移行作業を済ませるよう」と明示している。

    つまり実質的な期限は7月30日(水)だ。

    今日は7月6日。残り24日だが、週末・祝日・担当者の不在などを考慮すると、実働日数はさらに少ない。「来週からやろう」という判断が、加算を止める結果につながる。

    8月以降、何が起きるのか

    移行が完了しないまま7月30日を迎えた事業所には、以下のことが起きる。

    タイミング状況
    7月31日システムメンテナンスで停止
    8月1日〜新システム本格稼働。旧システムへのデータ提出不可
    9月1日旧システム完全停止
    加算への影響LIFEへのデータ提出ができず、LIFE関連加算の算定要件を満たせなくなる

    算定できなくなるLIFE関連加算は、科学的介護推進体制加算・栄養マネジメント強化加算・褥瘡マネジメント加算・排せつ支援加算・自立支援促進加算・ADL維持等加算・個別機能訓練加算(Ⅱ)など多岐にわたる。

    これらを算定している施設にとって、移行未対応は直接的な収益損失につながる。

    今週中に確認すべき3つのこと

    確認①:移行は完了しているか

    まず担当者に「国保中央会運用LIFEにログインできるか」を今日中に確認してほしい。ログインできれば移行は完了している。ログインできなければ移行が未完了か、電子証明書の問題が生じている可能性がある。

    確認②:電子証明書は正常に機能しているか

    国保中央会運用LIFEへのログインには電子証明書が必要だ。以下のいずれかに該当する事業所は電子証明書の取得が不要だ。

    • 電子請求受付システムでレセプト請求をしている端末と、LIFEを使う端末が同じ
    • ケアプランデータ連携システムを使っている端末と、LIFEを使う端末が同じ

    どちらにも該当しない場合は、電子証明書の取得が必要になる。取得には数日かかることがあるため、今週中に確認・申請してほしい。

    確認③:利用者情報の再登録は完了しているか

    旧LIFEの利用者情報は新システムに引き継がれない。移行後、利用者情報を一から再登録する必要がある。登録件数が多い施設ほど時間がかかる。今週中に何件残っているかを確認し、完了までのスケジュールを立ててほしい。

    移行が間に合わない場合:バックアップだけは必ず取得する

    どうしても7月30日までに移行作業を完了できない事業所に対して、厚生労働省は以下を求めている。

    「やむを得ない理由で7月30日までに移行作業を完了できない場合も、旧システムからのバックアップファイルのダウンロードだけは、必ず7月30日までに行うこと

    バックアップを取得しておくことで、将来的なデータ参照が可能になる。取得しなければ、9月1日の旧システム停止後は過去データへのアクセスが完全にできなくなる。

    バックアップ取得の手順

    1. 旧LIFE(厚労省運用)にログインする
    2. 「バックアップ」または「データ出力」メニューからファイルをダウンロードする
    3. ダウンロードしたファイルを施設のサーバーまたは外部ストレージに保存する

    詳細な操作手順は「LIFE移行ガイド(令和8年度版)」で確認できる。国保中央会のLIFEポータルサイトに掲載されている。

    8月以降の新システムで何が変わるか

    移行後の新システムでは、以下の改善が行われる。

    • 今年度の介護報酬改定に対応した様式情報の登録が可能になる
    • 管理ユーザーだけでなく操作職員も利用者情報の編集(個人情報除く)が可能になる
    • リハビリ・個別機能訓練・栄養・口腔の一体的計画書の出力機能が追加される
    • フィードバックデータが10月ごろから提供される予定

    旧システムより操作性が向上しており、現場の負担が軽減される部分もある。移行そのものは面倒だが、完了すれば業務効率が上がる改善点もあると認識してほしい。

    今週の施設長アクションリスト

    • 担当者に「国保中央会運用LIFEにログインできるか」を今日確認した
    • ログインできない場合、電子証明書の取得状況を確認した
    • 利用者情報の再登録がどこまで完了しているか確認した
    • 完了まで何日かかるかをスケジュール化した
    • バックアップファイルの取得を7月30日までに完了する予定を入れた
    • 介護ソフトのベンダーサポートへの問い合わせが必要か判断した

    編集長・深瀬久博からひとこと

    LIFE移行は「いつかやる」案件として後回しにされやすい。

    しかし今回は、後回しにした結果が加算停止という形で収益に直撃する。

    現場が忙しいのはわかっている。しかし担当者への確認は5分でできる。

    今日、「ログインできるか」の確認だけでいい。それだけで、自施設の現状がわかる。

    深瀬久博
    深瀬 久博
    情熱介護 編集長 / 介護現場マネジメント講師