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    制度・経営対応 2026.07.20 約8分で読了

    【8月1日まで残り12日】
    食費基準費用額引き上げ
    ラスト確認リスト
    ――利用者説明・契約書・請求ソフト更新の完了状況を今日チェックする

    2026年8月1日、食費の基準費用額が1日1,445円から1,545円に引き上げられる。残り12日だ。「先月の記事で読んだ」「担当者に任せてある」――そう思って実際の進捗を確認していない施設長に、今日この記事を読んでほしい。経験上、こういう制度改定で最も多いトラブルは「担当者がやっていると思っていたら、実は進んでいなかった」というケースだ。今日、5分だけ確認の時間を取ってほしい。

    木製デスクに置かれたチェックリスト、ペン、コーヒーカップ。食費改定の最終確認を象徴する静かなオフィスシーン
    深瀬久博
    執筆
    深瀬 久博 / 情熱介護 編集長
    介護福祉士・社会福祉士・認知症ケア専門士・産業ケアマネ(3級)・ストレスチェック実施者
    編集長より「まだ大丈夫」と思っている施設ほど、実は進捗が遅れている。担当者に任せっきりにせず、今日だけは進捗を確認してほしい。残り12日は短いが、今日から動けば全ての対応を完了させることは可能だ。

    この記事でわかること

    • 8月1日施行まで残り何日で何をすべきか
    • 利用者・家族への説明で「まだ終わっていない」施設がやるべきこと
    • 重要事項説明書・契約書の改訂状況の確認方法
    • 請求ソフトの設定変更期限と確認手順
    • 補足給付対象者への個別対応で注意すべき点
    • 今日から動けばまだ間に合う理由

    はじめに:「まだ大丈夫」が一番危ない

    2026年8月1日、食費の基準費用額が1日1,445円から1,545円に引き上げられる。

    残り12日だ。

    「先月の記事で読んだ」「担当者に任せてある」——そう思って実際の進捗を確認していない施設長に、今日この記事を読んでほしい。

    経験上、こういう制度改定で最も多いトラブルは「担当者がやっていると思っていたら、実は進んでいなかった」というケースだ。

    今日、5分だけ確認の時間を取ってほしい。

    残り12日は短い。
    しかし、今日から動けば、まだ全て間に合う。

    今日の時点で完了していなければならないこと

    ①利用者・家族への説明(理想は完了済み)

    食費の変更は重要事項説明書の改訂を伴うため、事前の説明と同意取得が必要だ。

    8月1日の2週間前、つまり7月18日までには説明を完了させることが理想だった。

    今日時点でまだ終わっていない場合:

    今週中に全員への説明を完了させること。8月1日直前の説明は、家族からの苦情につながりやすい。「なぜもっと早く教えてくれなかったのか」という声が出やすいのは、直前の通知だ。

    説明の際に伝えるべき内容は以下の3点だ。

    • いつから変わるか:2026年8月1日から
    • いくら変わるか:1日あたり100円の増加(月約3,000円増)
    • なぜ変わるか:国の制度改定(物価高騰対応)

    ②重要事項説明書・契約書の改訂と再締結

    重要事項説明書の食費欄を1,545円に更新し、変更の覚書または再締結を完了させる必要がある。

    確認すること:

    • 改訂後の重要事項説明書は作成済みか
    • 利用者・家族から署名または変更同意書を取得できているか
    • 社会福祉法人・医療法人の場合、理事会・運営推進会議への報告は済んでいるか

    ③請求ソフトの設定変更(遅くとも7月末まで)

    介護ソフトで食費の単価設定を1,545円に変更する必要がある。

    今日確認すること:

    • 使用している介護ソフトが8月対応版にアップデートされているか
    • 食費の単価設定変更は完了しているか
    • 補足給付対象者の負担限度額設定も合わせて確認しているか
    締め切りの目安設定変更が8月1日以降になると、8月分の請求が正しく処理されない可能性がある。7月末日までに設定変更を完了させることが必須だ。介護ソフトのサポートセンターへの問い合わせが必要な場合、今週中に連絡することを推奨する。月末は問い合わせが集中するため、繋がりにくくなる。

    補足給付対象者への個別対応

    第3段階②の見直しに注意

    今回の食費引き上げと合わせて、補足給付の所得区分の見直しも2026年8月から施行される。

    特に第3段階②(年金収入等120万円超)に該当する利用者は、負担限度額が引き上げられる。

    今日確認すること:

    • 第3段階②に該当する利用者を特定しているか
    • 該当する利用者・家族への個別説明は完了しているか
    • 負担額の試算を個別に行い、説明資料を準備しているか

    今日のラスト確認リスト

    • 利用者・家族への説明が全員完了しているか確認した
    • 説明が未完了の場合、今週中の面談日程を決めた
    • 重要事項説明書の改訂版を作成済みか確認した
    • 変更の覚書または再締結の取得状況を確認した
    • 介護ソフトのアップデート状況をベンダーに確認した
    • 食費の単価設定を1,545円に変更済みか確認した
    • 補足給付第3段階②の対象者を特定し、個別説明を行った
    • 8月1日以降の請求処理をテストで確認した

    まだ間に合う。ただし今日動くこと

    残り12日は短いが、今日から動けば全ての対応を完了させることは可能だ。

    最も急ぐのは「利用者・家族への説明」だ。これだけは人が介在するため、時間がかかる。今日中に未完了のリストを作り、今週の面談スケジュールを担当者と確認してほしい。

    請求ソフトの設定変更は担当者が数時間で完了できる作業だ。ただし「いつやるか」を今日決めなければ、気づけば8月1日を迎えることになる。

    編集長・深瀬久博からひとこと

    制度改定のたびに「知らなかった」「担当者に任せていた」という声を聞く。

    施設長の仕事は、担当者が動ける状況を作り、期限を管理することだ。

    残り12日、今日5分だけ確認の時間を取ってほしい。

    深瀬久博
    深瀬 久博
    情熱介護 編集長 / 介護現場マネジメント講師

    この記事に関連する実務ガイド

    本記事の制度・数値は、2026年7月時点で公表されている厚生労働省・関連自治体の情報をもとに整理したものです。基準費用額・補足給付・契約書改定の具体的判断、請求システムの設定方法については、最新の一次情報および所管自治体・国保連・社会保険労務士・介護ソフトベンダー等への個別相談を必ずあわせてご確認ください。