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    制度・処遇改善 2026.07.27 約8分で読了

    【速報・7月8日通知】
    処遇改善加算の実績報告書様式が差し替え
    ――旧様式で作成中の施設が今すぐやるべき3つの確認と最新様式のダウンロード手順

    厚生労働省が2026年7月8日付で処遇改善加算の実績報告書(別紙様式3)を差し替えました。令和7年度・令和8年度分ともに対象。旧様式で作成中の事業所は今すぐ確認が必要です。修正内容・ダウンロード手順・旧様式提出済みの対応を管理者向けに解説します。

    処遇改善加算 実績報告書様式差し替えのイメージ
    深瀬久博
    執筆
    深瀬 久博 / 情熱介護 編集長
    介護福祉士・社会福祉士・認知症ケア専門士・産業ケアマネ(3級)・ストレスチェック実施者
    編集長より「様式が差し替えられた」通知は見落とされやすい。去年のファイルをそのまま使えばいい――今年はその発想が命取りになります。今日、担当者に「使っている様式のバージョンを確認して」と一声かけてください。それだけで、提出後のトラブルを防げます。

    この記事でわかること

    • 何が差し替えられたのか(対象様式・修正内容の正確な把握)
    • 算定要件そのものは変わっていないことの確認
    • 旧様式で作成中・提出済みの事業所がとるべき対応
    • 最新様式のダウンロード先と手順
    • 訪問看護事業所が特に確認すべき追記内容
    • 今すぐやるべき3つの確認

    はじめに:気づかず旧様式で提出するリスクを防ぐ

    2026年7月8日付で、厚生労働省は介護保険最新情報Vol.1522を発出し、令和7年度及び令和8年度の別紙様式3(実績報告書)に係る計算式の誤り等について修正の上、様式の差し替えを行った。

    対象は令和7年度(2025年度)分と令和8年度(2026年度)分の両方だ。

    処遇改善加算の実績報告書は、毎年7月末が提出期限となるケースが多い。つまり今まさに作成・提出の作業をしている施設が、旧様式を使い続けているリスクがある。

    この記事では、何が変わったのか・何が変わっていないのかを正確に整理し、今すぐやるべき対応を解説する。

    制度は変わっていない。
    変わったのは、様式のExcelだ。

    何が変わったのか:差し替えの内容

    変更の対象

    令和8年7月8日付で、処遇改善加算の実績報告書(別紙様式3)が令和7年度分・令和8年度分ともに差し替えられた。差替理由は計算式の誤り等の修正で、加算率・算定要件そのものの変更ではない。

    具体的に差し替えられたのは以下だ。

    対象内容
    令和7年度分・令和8年度分の別紙様式3(通常版・大規模版)計算式の誤り等の修正
    訪問看護等の事業所向け記入方法に関するメモの追記

    重要:算定要件は変わっていない

    今回の差し替えは、介護職員等処遇改善加算の算定要件そのものを変更するものではない。

    「処遇改善加算の制度が変わった」という話ではない。あくまで報告書のExcel様式の計算式に誤りがあったため修正した、という技術的な差し替えだ。

    加算率・配分ルール・キャリアパス要件・職場環境等要件に変更はない。

    訪問看護事業所は特に確認が必要

    令和8年度から新たに対象となった訪問看護等の事業所向けの記入方法メモも追加された。

    2026年6月の改定で処遇改善加算の対象となった訪問看護・訪問リハビリ・居宅介護支援の事業所は、今回が初めての実績報告書となる。

    これらの事業所向けに「記入方法に関するメモ」が追記されており、今回の差し替えでその内容が追加・整備されている。

    新規対象事業所は特に今回の差し替え後の様式を確認してほしい。

    旧様式で作成中・提出済みの場合の対応

    作成中(まだ提出していない)の場合

    今すぐ差し替え後の最新様式をダウンロードし、作業を最新様式に切り替える。

    旧様式で入力した内容は、最新様式に転記する必要がある。計算式が修正されているため、旧様式の計算結果をそのまま流用しないこと。

    旧様式で提出済みの場合

    旧様式で提出済みの場合は、再提出の要否を都道府県・市区町村など指定権者の案内で確認する。

    再提出が必要かどうかは自治体によって判断が異なる。厚生労働省は「指定権者の案内を確認するよう」呼びかけており、一律に「再提出不要」とはなっていない。

    今週中に管轄の都道府県・市区町村の担当窓口に確認してほしい。

    最新様式のダウンロード手順

    ダウンロード先

    厚生労働省の以下のページから最新様式を取得できる。

    厚生労働省ホームページ

    「介護職員の処遇改善」のページ内、「様式例・Q&A等」のセクションから「別紙様式3(実績報告書)」の最新版をダウンロードする。

    または、介護保険最新情報Vol.1522の本文中に記載されているURLから直接アクセスできる。

    確認のポイント

    ダウンロードした様式が差し替え後のものかどうかは、ファイルの更新日時で確認できる。2026年7月8日以降に更新されているものが最新版だ。

    今すぐやるべき3つの確認

    確認①:現在使用している様式のバージョンを確認する

    今作成中の実績報告書が「いつダウンロードした様式か」を確認する。2026年7月8日より前にダウンロードしたものであれば、旧様式の可能性が高い。

    確認②:最新様式をダウンロードして差し替える

    旧様式の可能性がある場合は、今すぐ厚労省ホームページから最新様式をダウンロードする。入力済みのデータは最新様式に転記する。

    確認③:提出済みの場合は指定権者に問い合わせる

    すでに旧様式で提出してしまっている場合は、管轄の都道府県・市区町村の担当窓口に再提出の要否を確認する。

    施設長の今すぐ確認リスト

    • 実績報告書の作成担当者に今日中に連絡し、使用している様式のバージョンを確認した
    • 旧様式の場合、最新様式をダウンロードして差し替えた
    • 旧様式で提出済みの場合、指定権者への問い合わせ予定を決めた
    • 訪問看護・訪問リハビリ・居宅介護支援の事業所は、追記されたメモの内容を確認した
    • 実績報告書の提出期限(7月31日)を改めて確認した

    編集長・深瀬久博からひとこと

    「様式が差し替えられた」という通知は、見落とされやすい。

    処遇改善加算の実績報告書は毎年同じ流れで作成するため、「去年使ったファイルをそのまま使えばいい」という発想になりがちだ。

    しかし今年は様式が差し替えられている。計算式に誤りがあった様式で提出した実績報告書は、金額の計算が正しく処理されない可能性がある。

    今日、担当者に「使っている様式のバージョンを確認して」と一声かけてほしい。それだけで、提出後のトラブルを防げる。

    深瀬久博
    深瀬 久博
    情熱介護 編集長 / 介護現場マネジメント講師